Nuts Letter

料理家 栁川かおりとデルタ編集部がナッツ・ドライフルーツのある生活をご紹介します。

フルーツミックスぎっしりのシュトーレン。
カテゴリ: 栁川かおり, シュトーレン, クリスマス, ドライフルーツ

手捏ねのパンを作るようになってから、かれこれ十数年。食パンとかフォカッチャとか、食事と一緒に食べるシンプルなパンを焼くことが多いけど、たまにはちょっと頑張って作ってみたくなるパンがある。クリスマスが近くなると、やっぱりシュトーレンに惹かれてしまう。

一言でシュトーレンと言っても作り方はほんとにさまざま。私はあまり甘すぎず重過ぎず、パンの軽さも少し残るくらいのものが食べやすくて好き。

少し前に読んだ本に、シュトーレンにまつわるコラムがあった。それは、日々のお菓子作りで中途半端に残ったドライフルーツがあったら、ラム酒と一緒に瓶に入れて保存するというもの。注ぎ足し注ぎ足しで1年間保存。12月になったらそのドライフルーツを使ってシュトーレンを作るのだとか。

その瓶に入ったドライフルーツは、きっとその年によって入っている種類も量もいろいろ変わるんだろうなぁ。その年の1年間の思い出が、ドライフルーツと一緒にギュッと瓶に詰まっているようで、とっても素敵な生活だなぁと憧れたのです。ところが、はっと気が付いた。それを読んだのはつい先月のこと。クリスマスはもう直前なのです。今年はもう、ゆっくりドライフルーツを集める時間もないしなぁ。こういう時こそ、6種類のドライフルーツが入ったフルーツミックスの出番かな。

シュトーレンに入れるドライフルーツは、普通はラム酒漬けにするのだと思うけれど、冷蔵庫に残っていた赤ワインを発見。赤ワイン漬けにしたらサングリアみたいで美味しそうだと思いつく。

保存用の瓶にフルーツミックスを入れたら赤ワインを注ぐ。本当はゆっくり味をなじませた方がいいのだろうけど、時間もないので1日だけ置くことにした。1日経ってみると、ワインを含んでふっくらと戻ったドライフルーツがもう美味しそう!少し味見をしてみると、じんわりとワインがしみ込んで、これだけで食べても美味しいね。

もう少し手が出そうになったところを我慢して、本題のシュトーレン作り。普通のパンよりはバターが多めで、水分は牛乳で作る生地。ケーキにも近いリッチな生地だけど、お砂糖だけは控えめでO.K.。生地に練り込むドライフルーツからも甘さがしっかり出てくるからね。

捏ねた生地いっぱいにドライフルーツを広げて練り込んでいく。生地を捏ねるたびにワインとフルーツの香りがふわんとしてきて、お酒の弱い私は少し酔ってしまいそう。勢いで1袋全部入れてしまったから、いつもよりドライフルーツの分量も多かったしね。

ドライフルーツをたっぷりと入れたシュトーレンは、捏ねるのに四苦八苦。そんな苦労の甲斐があって、しっとりとフルーツの甘さが広がる、私好みの仕上がりになった。

クリスマスが終わったら、来年に向けてコツコツドライフルーツを貯めようと思っていたけれど、この即席シュトーレンも結構お気に入り。来年もまたこれを作るのもいいな~。途中、目分量になってしまったところもあるから、ちゃんと作れるといいんだけどね。

今回使った商品

くだもの屋さんの6種類のいろどりフルーツミックス
くだもの屋さんの6種類のいろどりフルーツミックス
Fruit Market Series
Dried Mixed Fruits
記事ライター
柳川かおり
栁川かおり
医師、料理家。
2児のママ。出産を機に2011年より料理ブログを開始。シンプルな料理をより美味しく!をモットーに、まいにち食べても飽きないような「おうちごはん」を目指す。
2012年日本テレビ系「ヒルナンデス!」内の史上最大の家庭料理コンテスト「レシピの女王シーズン2」にて優勝し、初のレシピ本を出版。

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