今回はAGEs(エージーイー)と美容の話です。美容も特に、皮膚の話をしましょう。
皮膚は、身体の表面を覆う約1.6平方メートルの器官です。皮膚は、表皮、真皮、皮下組織から出来ていますが、毛髪、爪、汗腺なども皮膚の一部です。
年齢を重ねると、男女ともに、シミ、皺(しわ)、たるみ、カサカサ感などが増え、更には、脱毛や白毛化が進みます。皺やたるみは、皮膚の弾力を作り出すコラーゲンやエラスチンなどの量が減ったり、変形したりした結果です。これらのコラーゲンやエラスチンなどは日本語で膠原繊維(こうげんせんい)や弾性繊維(だんせいせんい)と呼ばれるように細い糸のような形をしています。そしてこの糸が網状に並んで皮膚の下地部分を作っているのです。若い時や皮膚が健康な時は、この糸が細く、絹織物のように柔らかな構造を取っています。しかし、年を重ねたり、何らかの原因(例えば、紫外線や酸化ストレス)で、皮膚の健康を損ねた場合には、1本1本の糸が結びついて太い糸になり、その織り(糸の絡み)も同じ方向を持たずに、不規則になります。この糸と糸が結びつかせてしまうのが、AGEsなのです。これまでも書かせて頂いたように、AGEsは糖(例えばブドウ糖)がタンパク質(コラーゲンやエラスチンなど)にくっついてできる物質です。コラーゲンやエラスチンがAGEs化すると、糸同士を結び付けて太くしたり、糸を硬くしたりします。硬い糸では柔らかな布は織れないように、AGEs化したコラーゲンやエラスチンで出来た皮膚は弾力がなく、変形(皺やたるみ)し易くなります。
前号にも書きましたが、アーモンドには身体の中のAGEsを減らす作用があります。AGEsはゆっくり出来てきますから、数日食べて効果が出るようなものではありませんが、長い期間、食べ続けることによって、美しい肌が期待できるかもしれません。
*8月に始めたアーモンド摂取予備治験(ヒト試験)は10月に2ヶ月の区切りを迎えました。まだ誰も脱落者は出ず、順調にアーモンドを食べ続けて下さっています。今のところ、体重の減少は平均で1.1㎏ですが、これから更に4ヶ月。結果が楽しみです。
