Column コラム

第25回 「注目が集まる黒くるみ」

今回は一般的なナッツの話ではなく、少し変わったところで、黒くるみ(Juglans nigra L.)について書かせて頂きます。黒くるみは、私たちが通常目にするくるみとはまったく異なる形や味をしています。通常のくるみはしわの多い「脳」の形をしていますが、黒くるみは痩せ型でしわも少ししかありません。味は通常のくるみに含まれるえぐみにタンニンの渋みが加わったような味です(舌に自信がありませんのでご自身で是非確かめてみて下さい)。
黒くるみは、抗酸化成分であるフェノールが豊富であるため健康食材として高く評価されています。今年発表された研究結果によれば(J Agric Food Chem. 2018 Apr 17. doi: 10.1021/acs.jafc.8b01181)、黒くるみにはフェノール酸、フラボノイド、カテキン類を含む16種類のフェノール類が含まれていて、特にブルーベリーやザクロでおなじみの抗酸化成分であるエラグ酸は最も多く含まれていました。黒くるみにはたくさんあって、通常のくるみには少ししか含まれない抗酸化成分として、キナ酸、没食子酸、1,3,6-トリガロイルグルコース、カテキン、およびペンタ-O-ガロイル-β-D-グルコースが認められました。難しい成分名で申し訳ありませんが、これらの抗酸化成分はどれも健康に有効であるという報告がなされています。日本ではブラックウォルナットとして建具材などでは有名ですが、その木が産する黒くるみにも今後注目したいものです。

 

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